個人事業主になったばかりの頃、経理って何から始めればいいかわかりますか?
売上の管理?領収書の保管?確定申告?帳簿?会計ソフト?やることが多すぎて、結局何もできないまま時間だけが過ぎていく。そういう人がとても多いです。
経理は順番通りにやれば難しくありません。この記事では、経理がわからない個人事業主が最初にやるべき5つのステップをお伝えします。この順番でやれば、確定申告で慌てることはなくなります。
- 個人事業主が最初にやるべき経理5ステップ
- 各ステップで具体的に何をすればいいか
- 経理で失敗しないための最低限の習慣
- 会計ソフトは何を使えばいいか
経理を後回しにすると何が起きるか
- 経理の後回しは確定申告シーズンに必ず爆発します
- 最悪の場合は税務調査・追徴課税につながります
経理を後回しにした人の典型的な末路
経理を後回しにすると、毎年2月から3月に1年分の領収書をかき集めることになります。1年前の支出が何のためだったか思い出せない。領収書が見つからない。帳簿が全くついていない。その状態で確定申告をすると、経費の計上漏れが大量に発生します。
経費の計上漏れは、払わなくていい税金を余分に払うことを意味します。経理の後回しは、毎年数万円から数十万円を捨てているのと同じです。
さらに怖いのが税務調査です。帳簿がない・領収書の説明ができない状態で調査が来ると、支出を全額否認されることがあります。追徴課税と加算税で、数百万円の請求が来るケースもあります。
個人事業主が最初にやるべき経理5ステップ
- この順番通りにやれば迷いません
- 難しい知識は不要です
STEP1:青色申告承認申請書を提出する
最初にやることは会計ソフトの導入でも帳簿の作成でもありません。青色申告承認申請書の提出です。
青色申告に変えると、最大65,000円の特別控除が使えます。白色申告のままでいる限り、この控除は一切使えません。
提出先は税務署です。国税庁のホームページから書類をダウンロードして、氏名・住所・開業日・事業内容を記入して提出するだけです。提出期限はその年の3月15日まで。新規開業の場合は開業から2ヶ月以内に提出すれば、その年から青色申告が使えます。
今年の3月15日を過ぎていても、今すぐ提出すれば来年から青色申告が使えます。1年先送りにするたびに65,000円の控除を1年分捨てることになります。
STEP2:事業用の銀行口座とクレジットカードを用意する
個人事業主がやりがちな失敗が、個人の口座で事業のお金を管理することです。個人と事業のお金が混在すると、経費の計算が複雑になります。税務調査が来たときに説明できなくなります。
事業専用の口座とクレジットカードを1つずつ用意して、事業の入出金はそこだけで管理します。これだけで経理の手間が大幅に減ります。
- 口座:ネット銀行が手数料が安くおすすめ(GMOあおぞら・楽天銀行等)
- クレジットカード:事業専用で1枚。年会費無料のものでOK。
STEP3:会計ソフトを導入して初期設定をする
会計ソフトはFreeeまたはマネーフォワードMEのどちらかを選んでください。どちらも青色申告に対応しています。銀行口座とクレジットカードを連携すると、取引が自動で記録されます。
- 経理知識がほぼゼロの場合:Freeeがおすすめ。ガイドに従って進めるだけで申告書が完成する。
- ある程度経理の知識がある場合:マネーフォワードMEがおすすめ。銀行連携が強い。
初期設定でやることは事業者情報の登録・銀行口座の連携・クレジットカードの連携の3つだけです。難しい設定は不要です。
STEP4:毎月5分の記帳習慣をつける
会計ソフトに口座とカードを連携すれば、ほとんどの取引は自動で記録されます。毎月やることは2つだけです。
- 自動記録された取引の勘定科目が正しいか確認する
- 現金で払った経費を手動で入力する
これだけで毎月の記帳は完了します。慣れれば5分もかかりません。
毎月5分の習慣が、確定申告シーズンに「慌てて1週間かける」という状況を防ぎます。
STEP5:税金用の口座に毎月積み立てる
確定申告後に来る税金に備えて、毎月売上の20から30%を税金用の別口座に移す習慣をつけます。
所得税・住民税・国民健康保険料は確定申告後にまとめて請求されます。準備していないと、納税時に資金が足りなくなります。
- 目安:売上の20%をまず税金用口座に移す
- 利益が大きい年は30%に増やす
- 税金用口座には絶対に手をつけない
「売上が入ったらまず20%を税金用口座に移す」この習慣だけで、確定申告後の資金ショートはほぼ防げます。
5ステップをやり切った後にやること
- 5ステップが習慣になったら経理は9割完成です
- あとは確定申告前のチェックをするだけです
確定申告前に必ずやること
5ステップが習慣になれば、確定申告前にやることはシンプルです。
- 年間の収入・経費の集計を確認する
- 各種控除(iDeCo・小規模企業共済・医療費等)の証明書を集める
- 会計ソフトで申告書を作成する
- 3月15日までに申告書を提出する
毎月記帳が済んでいれば、申告書の作成は会計ソフトが自動でやってくれます。確定申告に1週間かける必要はありません。
まとめ:経理は順番通りにやれば難しくない
経理が苦手な人の多くは、順番を間違えています。最初から完璧な帳簿を作ろうとして挫折するか、後回しにして確定申告シーズンに爆発するかのどちらかです。
まず青色申告の申請をして、事業用口座を作って、会計ソフトを入れて、毎月5分記帳して、税金を積み立てる。この5ステップを順番通りにやるだけでいい。
今日から動いてください。最初の一歩は青色申告承認申請書のダウンロードです。
- STEP1:青色申告承認申請書を税務署に提出する
- STEP2:事業用の銀行口座とクレジットカードを用意する
- STEP3:会計ソフト(FreeeまたはマネーフォワードME)を導入して初期設定をする
- STEP4:毎月5分の記帳習慣をつける
- STEP5:売上の20%を毎月税金用口座に積み立てる
- この5ステップが習慣になれば確定申告で慌てることはなくなります
